■北野先生のパワーリフティング講座■     　  デッドリフト（ＤＬ） 　　足を大きく広げてつま先を逆ハの字（スクワットよりも少し 　　足幅を広くし、つま先も広げる）にし、シャフトが脛に接触 　　するように立ちます。 　　胴体部を中傾斜のまま中腰にし、肩と腕の力を抜いてシャフトを 　　引っかけるようにして握ります。 　　息を大きく吸って腹圧を上げ、シャフトを引きつける様にして 　　沈み込みます。 　　この動作に連動して胴体をできる限り床に対して垂直方向に保ち、 　　下背部を伸ばして腕の力を抜き、シャフトを脚に触れた状態の 　　まま引き上げます。 　　バーベルを引き上げる瞬間に、腹筋に力を加えて体を一体化させ、 　　一気に引き上げるのが大切な要素です。 　　最後に息を吐きながら肩を反してフィニッシュとなります。 　　大きく息を吸って腹圧を上げてからバーベルを床に戻します。 　　このときも引き上げ動作と同様にシャフトを体から離さない 　　ようにします。 　　バーベルをバウンドさせないようにして次のレップにはいります。 　　デッドリフトはスクワットやベンチプレスと大きく決定的に 　　異なるところがあります。 　　スクワットでは一度しゃがんでから立ち上がり、ベンチプレスでは 　　一度胸に下ろしてから押し上げます。 　　しかし、デッドリフトでは床に置いたシャフトを引き上げます。 　　この様に、スクワットとベンチプレスでは第１レップ目から 　　逆運動が入りますが、デッドリフトの第１レップでは逆運動が 　　入りません。 　　垂直跳びに例えるなら、スクワットとベンチプレスは膝を曲げて 　　しゃがみこんでから跳び上がる方法であり、デッドリフトは膝を 　　伸ばしたまま跳び上がる飛び方です。 　　当然、逆運動が入る方が大きな力を出すことができます。 　　　　＜フォームと注意点＞ ・足を大きく広げてつま先を逆ハの字にし、シャフトが脛に 　接触するように立つ ・シャフトを引っかける様にして握る ・引き揚げ動作中シャフトを脚から離さない様にする ・正面少し上方を見て引く瞬間に腹筋に力を入れ、背中を 　伸ばして一気に引き上げる ・臀部を保持したまま脚で立ち上がり動作を始める （尻が抜けないようにする） ・引き上げ動作中、脛から膝、膝から腿とシャフトが身体から 　離れないようにする ・腿をすりながら引き上げるのであって、腿にのせて引かない ・最後に肩を返す ・下ろす時もコントロールしてシャフトを身体から離さない 　ようにする   　基礎理論 　ﾄﾚｰﾆﾝｸﾞﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ 成長ホルモン　 　スクワット 　ベンチプレス 　デッドリフト 　補助種目 　 　   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　トップにもどる