ベンチプレス74kg級宮城県記録(160kg)保持者I選手にベンチプレス
の練習方法などをお聞きしました。
I選手の試技は軌道が正確でブレがなく、非常に美しいフォームです。
その秘訣は、160kgのバーベルであってもたとえ1kgの軽い棒で
あってもスミスマシンのように常に同じ軌道で上げ下げできる
正確さにあるようです。
■練習頻度
週に2-3回程度、待ち時間を除けば、1回あたりの練習時間は30分程度。
■ベンチのフォームで気をつけている点
肩甲骨を適度に、ベンチ台の幅に合わせて寄せること。
前腕の骨の延長線上にバーを乗せること。
複数回挙上する際は、毎回同じ軌道になるように意識すること。
■今の練習方法
◎アップ:20kg×10回、75kg×10回、95kg×2回、115kg×2回
◎メインセット:130kg×9,7,6回程度(インターバルは5分程度、
1セット目が10回できるようになれば、5kg増)
または、125kg(止)×8回×2セット
◎クールダウン:なし
■セット間のインターバル
5分程度
■ベンチプレスでケガをしたこと
なし
■ベンチの補助種目
なし
■記録が伸び悩んだ時
一旦、重量を下げる。
■どんな時に急激に記録が伸びたか
栄養量を増やしたとき。ただし、肥満になるので勧奨はできない。
■これは重要だと思うテクニック
肩甲骨の寄せ方、バーの降ろし方。
■練習メニューの変更頻度
おおむね一定で、変更はほとんどない。
■おすすめ練習法
8RMで3セット。1セット目が10回できるようになったら5kg上げる。
メリットは1セット目に集中できることで、2-3セット目の挙上回数は
気にしなくていいこと。
8回×2セットなど、同重量同回数での反復や、ピラミッド方式などで、
どうしても次のセットのことを考えてしまい、集中しにくくなる人に
お勧めします。
■ピーキング
3日前程度に、試合形式で3回挙上する。
■サプリメント
トレーニング後にプロテイン30-40gを飲むヨーグルトに拡散させて
飲む程度。
体重が軽い場合には、回復に必要なタンパク質の総量も少なくて
済むということと、生活習慣病の予防のために、普段の食事にも
ある程度気を遣い始めたことがその理由。
■試合・練習での失敗経験
重量設定を過剰にする傾向がある。
■第一試技の重量設定
ピーキング時の第2試技。
■よく見る間違った練習方法など
練習方法というよりも、フォームの問題が気になることはあります。
■初心者へのアドバイス
怪我をしないフォーム、続けられるフォームを身につけることが重要です。
■宮城県の大会で気づいたこと
全体的に進行がスムーズで、東北大学の学生の献身や工夫も顕著で
あるため、素晴らしいと思います。
ただし、東北大学の学生に対する依存がやや強いかもしれません。
まずは一般の参加者からのボランティアが増えることが当面の
課題や普及の指標になるのではないかと考えます。
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